学校や職場の健康診断などで受ける機会の多い心電図検査。数十秒ほどの検査ですが、自覚症状のない心臓の病気や体の変化が見つかることもあります。一方、検査結果に所見があっても、すべてが病気につながるわけではありません。今回は、医療法人厚生会理事長の西山利正先生に、心電図検査の仕組みや、健康診断でよく見られる所見、注意が必要な異常についてお話を伺いました。
・心電図検査でわかること
心電図は、心臓を流れる電気信号の様子を記録し、波形から心臓の異常を調べる検査です。自覚症状がなくても、重大な病気につながる変化が見つかることがあります。
・所見があっても、すべてが病気とは限らない
健康診断では「所見なし」が最も多い一方、非特異的T波異常や洞性不整脈などが見られることもあります。所見があっても、必ずしも病気や治療が必要な状態とは限りません。
・不整脈や期外収縮の特徴
不整脈には、心配のないものから治療が必要なものまで、さまざまな種類があります。期外収縮はストレスや疲労、睡眠不足などでも出やすく、頻繁に起こる場合には注意が必要です。
・伝導障害と心房細動に注意
伝導障害には治療の必要がないものもありますが、これまでなかった所見が急に現れた場合は、医療機関の受診が勧められます。また、心房細動は脳梗塞につながるリスクがあるため、放置せず適切な診療を受けることが重要です。
・心臓の筋肉や生活習慣に関係する所見
ST-T低下や左室肥大などの所見から、心臓の筋肉や血管の状態がわかることがあります。高血圧などの生活習慣も心臓に影響するため、検査結果を確認することが大切です。
・検査結果を確認し、必要な受診につなげる
心臓の病気は自覚症状がないこともあります。健康診断の結果票を確認し、「要検査」などの指示がある場合は、必ず医療機関を受診することが重要です。
心電図検査では、自覚症状がなくても、心臓の病気や体の変化が見つかることがあります。一方で、所見があっても、必ずしも治療が必要とは限りません。大切なのは、検査結果から注意すべき所見かどうかを適切に判断することです。健康診断の結果を必ず確認し、再検査や精密検査などの指示があった場合は、医療機関を受診することが重要です。
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